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2014.03.24(Mon) マスコット
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時は江戸時代初期、貞享2年。徳川の家綱公が世を統括した時代。
薩摩藩主が参勤交代の途中、山城国(現京都府)の旅館『美濃屋』に宿泊した。
この旅館の主人、美濃太郎左衛門がふるう料理の自信作に、ところてんを使った料理があった。しかしこの薩摩藩主はところてんが嫌いだった。
「こんなもん俺に出すな!捨ててこい!」
美濃太郎左衛門は慌ててところてんを戸外に捨てた。雪の降る師走の夜の事だった。
薩摩藩主が帰った次の日の夜。美濃太郎左衛門が床につこうとした時、旅館の戸が叩かれた。
今日は来客はいないはずだが…
首をかしげながらゆっくりと戸を開けた。
「よぉ旦那、寒かったぜまったくよぉ」
「お前は…」
「あんたが捨てたところてんだ。凍ったり自然解凍したりしてたらこんな姿になっちまったんだよ。どうしてくれんだよ」
ふわふわしてるのに透き通ったそれに美濃太郎左衛門は心を奪われた。
そこで目を覚ました。
変な夢だったと、朝日が差し込む戸外に出て厠へ向かうところで何かが落ちているのを見つけた。
近づいてみるとそれは夢に出てきたあのところてんの形をした物体だった。
寒い中で出来たところてん。美濃太郎左衛門はそれを寒天と名付け、旅館の名物料理としてたくさんの人に味わってもらいましたとさ。
めでたしめでたし。
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