キャラクター制作はキャラックにお任せ

仕事の依頼

「ドラゴンさん、今回うちから○○ってゲームでるんで出演お願いします。召還獣の役で。じゃあ細かい打ち合わせしたいんで１４時に駅前のスタバで。詳細LINEで送っときましたんで確認しといて下さいね」

取引先の田中さんから仕事の依頼の着信で目覚めた。時刻はAM１０時。昨日飲み過ぎて頭痛いな。
某有名ゲーム会社を脱サラしてフリーの役者キャラクターになってから俺はわりと自由な生活をしてる。昨日も同じフリー同業の魔法使いさんと朝まで飲みながら最近の仕事状況を話してた。魔法使いさんはスマホアプリの方でだいぶ稼げてるらしい。
俺もそろそろ本腰入れて営業しねーとヤバいよなぁ。

スタバにて

１４時。時間通りに店に着くと窓際の席でパソコンと睨めっこしている田中さんを見つけた。
「お疲れさまです」
「あードラゴンさん、お疲れさまです。詳細見てくれましたよね？イメージできました？」
「えぇなんとなく」
「そうですか！それなら話は早いです。まずですね…」


およそ３時間で打ち合わせは終了した。外はまだ明るい。
「じゃあそういう感じでお願いしますね」
「田中さん、これから食事でもどうです？」
「すみません、これから会社戻って資料作らなければいけないので。また誘ってください。では」

夕焼けの中小走りで駅に向かう後ろ姿がなんかかっこ良く見えた。
田中さんに渡された台本に今一度目を通す。
攻撃は…定番の炎ね。最近酒ヤケで喉痛いからなぁ。火吐けるかな…。
しかしまたRPGか…あー俺もパズドラ出てぇなぁ。

俺は今夜分の焼き鳥とビールを買って一人帰路についた。

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