キャラクター制作はキャラックにお任せ

ある雨の夜

小雨がちらつくパリの街路樹。
夜は更け、人通りもすっかりなくなっていた。
そんな中、派手なドレスを身に纏った女性が一人歩いていた。
彼女は苛立っていた。

出会い

彼女は７日前、有名な占い師に、「一週間後に運命の出会いがある」、
と宣告された。

７日前の一週間後とはすなわちto day！

朝からテンションMAXと化していた彼女は、
あらゆる出会いの場に足を運んだ。
昼はお茶会、夜はビュッフェパーティー。

だが収穫はゼロ。

時刻はすでに、シンデレラがガラスの靴を落とす時間が近づいていた。

「あの嘘つき占い師…！」

ふいに、ドンッと誰かと肩がぶつかった。

「どこ見てある…」

どこ見て歩いてんだバカヤロー死にてぇのか！！と言いかけて、
彼女は息を呑んだ。

「オゥ、エクスキュゼムワ」



１２時の鐘の音が、優しく鳴り響いた。

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